ほんの数日間だったが、夢のようなアーネムランドの滞在も今日で終わり。
ジェレミー、哲Jさん、マーパンさん、ジャルー・ファミリー、ノンゴ・ファミリー、ホンマにありがとう!!
今回のツアーは特に哲Jさんのお力なくして、あり得なかった。
11月に始まる僕と哲Jの「異打樹!」のツアーでは、ますます男の
絆が深まった最高のデュオをお聴かせ出来る事だろう!
さて、そろそろ僕も現実に戻って社会復帰しなければならない。
帰国したら、もう仕事は山積みだろうなぁ。
旅中も、メールでドラマガ編集部と、次号の「ハイテク変態ドラム講座」の打ち合わせが始まっている。
そしてドラマガ・フェスティバルのキッズのバトルの指導も待っている。
今回アーネムランドで吸収したヨルング・パワーが今後の僕のドラミングにもきっと反映する事だろう!
最後の荷造り完了!ミニ・ディジュリドゥとペイント・ディジュリドゥ・ボックスはスーツケースにスッポリと入った!
空港にもアボリジナル・アートがっ!
この小さな飛行機で飛ぶのだ!さらばアーネムランド!またきっと来るぜっ!
今日はジェレミーがビッグ・サプライズがあると言うので、何だろうと考えても分かるハズもない。
昨日と同様に朝からアート・センターに行き、買ったイダキをすべてまとめて、発送のための最終の荷造りだ。
ちょうどジャルーが1本イダキを持って現れた。荷造り前のタイミングだったのでイダキにサインを入れてもらう。
ヨルングの若者が2名、一緒に車に乗込んで来た。
一人はイダキ・プレイヤーとしても優れているD.J(ドゥアカル・マリカ)、あとの一人は名前が分からなかった。
車に揺られること2時間!(もう尋常じゃない激しい揺れね!)「ケープ・アーネム」にやってきた!
海に着くとD.Jがいきなり海に走り出して、いきなり槍を投げる!な、なんと!魚を突き刺して戻って来た!
車の中から魚を見つける視力!魚を突き刺す技術!なんというヨルング(アーネムランドのアボリジニ)のパワー!
さて、ここからはお仕事!まったく遊んでばかりじゃないよ。
今回のツアーの目的は「異打樹!」のアーティスト写真の撮影とイダキの制作とヨルング・スタイルの演奏の研修だ。
快晴の空の下、哲Jさんと僕は暑いのに長ズボンに履き替え(笑)、プロモ用の写真を撮影した。
そして、ジェレミーのお勧めのイダキ・プレイヤーのリジェイからはビーチでイダキのレッスンを受けた。
まずマウス・リズムのレッスンから始まって、伝統曲を3曲ほど教えてもらった。
後半に習った曲は、もう憶えきれず、断片的だが、それでもめっちゃ勉強になったなぁ。
そして、夜には、ふたたびジャルー家に最後の挨拶に訪れた。
ラリーは庭でイダキを吹き、家の前で長老が歌を歌い、若者にイダキの指導!
ジャルー一家はビーチにいて、ウミガメを茹でていた。ウミガメを食べるという話は聞いていたが、現実に遭遇するなんて。
しかも自分が食べるなんて!卵はとても濃厚な味だ!内蔵はふつうの牛のホルモンみたいにおいしい!
塩水で茹でただけで、この味が出るなんて、自然って最高だ!
最後の挨拶を終えて、ジェレミー、哲Jさん、マーパンさんと最後のディナー。
ジャルーがアートセンターにプラッとやって来た。そしてジャルー・イダキにサインを入れてもらったのだ。もう完全にミーハー!(笑)
ジェレミーのビッグ・サプライズとは僕に「ケープ・アーネム」の海を見せる事だった!
その愛情深さには心から感動だ!
なんとD.Jは走る車の窓から海を見て「ちょっと止めて!」と飛び出して行き!この魚を槍で突いてゲット!なんという視力やねん!
これが戦勝品の魚!めっちゃでかいよ!手前の木製のグッズは槍を投げる道アボリジニの道具!
海が美しすぎて、空が映って、上も下もブルー!
異打樹!のアーティスト写真のうちの1枚!
D.Jのイダキレッスン!分かりやすくて、とても勉強になった。
ジャルー家に戻るとウミガメの鍋が用意されていた!めっちゃ美味しい!
もうすっかりジャルー・ファミリーに馴染んで、最高の気分!
今日はダリンボイを訪ねる予定だ。
ダリンボイにはノンゴ、ミルワンガ、ビビバク、ヤリなど、多くの素晴らしいイダキ職人が住んでいる。
まずジェレミーが観光局で正規に申請し、許可が下りた。
今日、向かうダリンボイは僕らを含め、日本人は今までに4人、ヨーロッパの人が3人しか訪れた事がないという秘境だ。
そして、今回の僕らの訪問が最後で、今後入る事はますます難しくなるらしい。
舗装されていない道路を走ること1時間(以前はもっと道路が悪く2時間かかっていたらしい)でノンゴさん宅に到着。
壁にズラリと立てかけてある奇麗なイダキはアートセンターに出荷するイダキ!
ひゃ~っ!吹いてみると全部最高の音質!
「イダキ・カッティングに出かけるぞっ!」とノンゴさん。息子、甥っ子たちが乗り合わせ、いきなりブッシュに向かった。
30分ほど走っただろうか、もう道なき道を行く!ジェレミーがスイスイとブッシュの中を運転するのがホンマに不思議だ。
なんで方向と道が分かるのか?よ~く見ると、ほんの少しだけ微妙にワダチがあるのね。
こりゃ知ってる人しか運転出来ないわ。
ずっとユーカリの森と蟻塚が延々と続き、イダキのカッティング・ポイントに到着!
さっそくノンゴさんからカッティングのコツを教えてもらう。
斧でカッティング、のこぎりで切断。
切り口にはシロアリがいっぱい!すでに中はシロアリが食って空洞で、吹き口がジャスト・サイズの穴の木も多く、そのまま吹いても、いい音だ!
切るたびに放置して、どんどんブッシュの奥へと進んで行く。
あまりの重労働にリタイアした僕は(早っ!)、子供たちが、自分で小さい木をカットしてイダキを制作しているのを見学。
その作業する手つきは、とても手慣れていて、ハンマーで叩きながら皮を剥ぎ、表面をキレイにして行く。
口ずさんでいるのはトラッドのマウス・リズム「ティプ・トロントロン...♪」。
たまに試し吹きをしながらノミと棒状のヤスリで内部を広げて仕上げて行く。
その試し吹きの上手さには超ビックリ!もう本物のヨルングのトラッドなのだ。
ノンゴさんの甥っ子のイバンくん(10才)がメインで作るこのキッズ・イダキはどんどん音が良くなり、帰る頃には最高の仕上がりに!
子供たちが順番にプレイするが、そりゃもう素晴らし過ぎる。
さて、最後にブッシュでカットしたユーカリの木を担いで車に戻るが、この原木は1本10キロくらいあってメッチャ重い。
たった2本担いで歩いても20キロだからね。
ノングさんの家に戻って、さっそく表面の皮を剥がし、イダキ制作が始まる。
僕のカットした木も、手を加えてもらい、見る見る仕上がって行く。
ある程度仕上がったところで、全体を水洗い。中に水を入れた後に1曲吹いてくれた。
自分のカットしたイダキからこんな素晴らしいサウンドが出るなんて、ホンマに感激だ!
ジャルーのところではグラインダーなどの電動の工具が使われていたが、ここでは全部ノミやナイフの手作業のみで進めて行くのだ。
さて、子供たちの作ったキッズ・イダキは僕も試し吹きをさせてもらいながら作ったので、そのサウンドの良さを知っている。
ノングさんに交渉すると、なんと売ってもらえる事に!
ダリンボイを後にして、イリカラのアートセンターまでノングさんのイダキたちを運んだ。
なんと!そこにブルースさん夫妻が登場!
ブルースさんはイダキ界のスーパー・スターで、最高級のイダキを作る職人だ。
納品されたイダキの中からナンバーワンと思われるイダキをマーパンさんがゲット。
僕は儀式用っぽいサウンドでミンチ(家紋のような神聖な模様)の入った最高級イダキをゲット。
そして、夜にはまたまたジャルー家に訪れた。
ペイントをお願いしていたイダキをピックアップすべく訪れたが、ジャルーの妹のセルマが僕に絵を描いてくれたという。
ジャルーの向かいの家に行ってみると、僕がラリーから買ったワニ(BALU)のイダキにちなんでワニの絵を描いてくれていた。
帰り際に、ご近所に住むヴァーリン(ミルメニア)さんに会い、オーカのクロス・ハッチで埋め尽くされヘビ(BAPI)が描かれたイダキをゲット。
前からこの人のイダキが欲しかったのよ。日本ではあまり売られていない希少なイダキなのだ。
夜ホテルに戻ると、部屋には哲Jさん、マーパンさん、僕のゲットしたイダキがズラリ!
部屋に入って来たジェレミーが「オーッ!イダキ・パラダイス!」と言って笑っていた。
観光局のそばにもヤシの木がふつうに生えている。
受付の横にはめっちゃ古いイダキが!
この道を右折するとミルワンガ、ノンゴなどのイダキ職人の住む「ダリンボイ」!
ノンゴさんの家の壁に立てかけられたイダキ!アートセンターの仕入れ用のイダキらしい。
どれも素晴らしくて、ハズレのものはない。
ノンゴさんからカッティングの極意を学ぶ!
いよいよカッティング開始!遠心力を使ってトントントン!けっこう重労働だ。
中はシロアリが食って空洞なので、わりと早く切れた!菅沼くうどう(笑)。
この白い生き物がユーカリの内部を食べるシロアリ!!わりと大きい!!
こんどは寝かせた木を横から斧で切る!つーか、いろんな角度から叩いて切断!
切断した断面!!
ノコギリで断面を真っすぐに!全長は適度な長さになる。
重っ!このまま吹いてもいい音が出た!!
キッズたちは、小さめのユーカリをカットして、さっそくイダキ制作に入っている!
これ、全部イダキの木(ユーカリ)だよっ!
バッファローもふつうに登場!ジェレミーが言うには、これを見るとラッキーらしい。
景色が少し変わって、アバターの森とそっくりな場所!
滝壺があった!水が超キレイで、中には小さな魚たちがいっぱい!
持ち帰った原木を使って、ノンゴさんがさっそくイダキ制作に入る!
運転席側がジェレミーの手、助手席側が哲Jさんの手!あ〜楽しかった!
アートセンターには、あのイダキ職人の巨匠!ブルースがっ!なんかワシら顔が似てる!
ジャルーの娘のセルマが、僕にワニの絵を描いてくれた!持ってるのはヨーチン!

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